ラーメンの消費量が全国一を誇っている山形県。そんな山形県でも、醤油ラーメンや味噌ラーメンと比べれば豚骨ラーメンを食べることができるお店はそれほど多くはありません。ですが、山形県の県庁所在地・山形市には、ラーメン店としては数少ない豚骨ラーメンが食べられるお店があります。山形市深町にある『九州とんこつのうま馬』です。

今回は、今年2021年の春にリニューアルしたという『九州とんこつのうま馬』をレポート。リニューアルしても変わらない美味しさを提供している、貴重な豚骨ラーメン店をご紹介します。

『九州とんこつのうま馬』ってどんなお店？

『九州とんこつのうま馬』は、山形市深町にお店を構えているラーメン店です。ラーメン県山形においても貴重な豚骨ラーメンが食べられるお店として、県内だけでなく県外からも多くの豚骨ファンが訪れるという人気店となっています。

『九州とんこつのうま馬』の人気の秘密は、創業以来20年間継ぎ足して守り続けられてきた、自慢の博多風とんこつスープです。豚の頭を野菜と一緒に沸騰した状態で20時間以上煮込み、獣臭を飛ばすことで旨味を凝縮させています。その味はこれまでたくさんのお客さんを虜にしてきたことでしょう。

使用されている麺は、博多豚骨スタイルの極細ストレート。特別に発注した製麺機で作っている自慢の麺だそうです。自家製麺だからこそスープとの相性もバッチリ。一度食べたら忘れられない味になる、絶品の博多豚骨ラーメンを楽しめるお店が『九州とんこつのうま馬』です。

この『九州とんこつのうま馬』、今年2021年の春にリニューアルしたとのことで、どんなふうに変わったのか気になっていました。ちなみに以下の写真はリニューアル前に食べたこちらの博多豚骨ラーメンです。

半チャーハンが激ウマだと定評がある『九州とんこつのうま馬』。博多豚骨ラーメンとセットで注文するのがツウの食べ方のようですよ。

『九州とんこつのうま馬』に行ってみた

リニューアルした店内は白を基調としていて清潔感があります。床とテーブルやイスはダークブラウンで落ち着いた雰囲気に。店舗改装とは言っても外装や内装をリフォームしたくらいで、厨房や客席の配置など、間取りは全く変わっていないため、以前の店舗の面影が十分残っていました。

厨房前にカウンター席があるほか、畳敷きの小上がりには座敷席が3つ。小さいお子様用のイスも用意されています。子ども連れにはうれしい配慮ですよね。

入り口から入ってすぐ、右手には座敷ではない通常のテーブル席が2つ。1つは2人用で、もう1つは4人用です。こちらの配置も以前と変わっていません。アクリル板が設置してあり、他の人と相席する場合に気になるコロナ感染症対策もしっかりされていました。

そしてこちらはテーブルに備え付けの調味料類です。豚骨ラーメンと言えば紅しょうがということで、真っ赤な紅しょうがが用意されています。その隣は何だろう？と思っていましたが、調べてみるとこれは辛子高菜だそうですね。豚骨スープの濃厚な味にピリッとした辛味がよく合い、味変にもぴったりとのこと。

紅しょうがや辛子高菜は、豚骨がもつ独特の臭みを抑えてくれる働きがあるといいます。そのため、始めからたっぷり入れてしまうと豚骨本来の味わいが楽しめなくなってしまうので注意が必要。始めはトッピングなしで、食べ進むにつれて少しずつ足していくのがおすすめです。

『九州とんこつのうま馬』のメニュー

ではここで、『九州とんこつのうま馬』のメニューを確認していきましょう。

おすすめは細麺の「博多うま馬」だそうです。「博多とんこつ」に卵、チャーシュー、海苔がトッピングされています。豚骨ラーメンは細麺が基本らしいので、『九州とんこつのうま馬』で初めて豚骨ラーメンを食べる場合は、迷わず細麺にするのがおすすめです。

『九州とんこつのうま馬』には、豚骨ラーメンのほかに辛味噌ラーメンやつけ麺もあるのはご存じですか？わたしは知らなかったので、メニューの裏面を見てびっくりしました。

『九州とんこつのうま馬』に来たからにはやっぱり豚骨ラーメンが食べたいので…というより、豚骨ラーメンが食べたいから『九州とんこつのうま馬』に行くわけなので、なかなかこれらのメニューを注文する機会はないかもしれませんが、とんこつ坦々も魚だし醤油もきっと美味しいんだろうな〜と気になってはいます。いつか、それこそいつ来るか分からないいつか、食べてみたいです。

『九州とんこつのうま馬』の「博多うま馬」を食べてみた

今回わたしが食べたのはこちら、「博多うま馬」。いつもは決まって「博多とんこつ」だったのですが、プラス120円で卵、チャーシュー、海苔がトッピングされている「博多うま馬」のコスパの良さに気付かされ、初めて「博多うま馬」を注文してみました。（気付くのが遅すぎる…！）

以前からその味の虜になっている半チャーハンもあわせて注文したかったのですが、売り切れてしまったという残念なお知らせを注文する前に聞いてしまったので、今回は豚骨ラーメンのみの注文に。

注文してからそれほど待ち時間もなく提供された「博多うま馬」。そのゴージャスな見た目に、これまでトッピングなしのメニューを選んできたことを激しく後悔したことは言うまでもありません。卵は丸々1個分、チャーシューは3枚、海苔は2枚でプラス120円なわけですから、相当コスパが良いですよね。

そしてこのトッピングのチャーシューの分厚さに二度びっくり！箸でつかんでみると本当に厚みを感じられるボリュームで、ずっしりとした重さもあります。このチャーシューが3枚もトッピングされていて700円という値段はどう考えても破格ですよね。

豚骨スープも極細のストレート麺も以前と変わらない美味しさで、リニューアルしたのは店舗だけだということが分かり安心しました。今度行くときは半チャーハンも食べられたらいいな〜。

『九州とんこつのうま馬』の営業時間やアクセス

『九州とんこつのうま馬』の営業時間やアクセスなど、店舗情報は以下になります。

リニューアル後も以前と変わらない味を守り続けている『九州とんこつのうま馬』。豚骨ラーメンにあまり馴染みがない人も、ぜひ一度食べてみてほしい味です。