【白鷹山】どしゃ降り前ギリギリで下山!水芭蕉と絶景の白鷹山
水芭蕉の群生と気象観測所からの絶景が一押しの白鷹山。
これまで一度も雨に降られたことのなかったわたしの短い登山歴で、初めて雨に降られかけた白鷹山登山の様子をお伝えします。
白鷹山とは
白鷹山は、南陽市、白鷹町、山辺町にまたがる白鷹丘陵の最高峰です。
山頂にある白鷹不動尊には虚空蔵菩薩が祀られていて、上杉鷹山公ゆかりの信仰の山として古くから親しまれてきました。
毎年5月13日の「高い山」には多くの参拝客でにぎわい、それぞれの登山口から大勢の登山客が山頂を目指します。
白鷹山山頂から西へ20分ほどの距離にある気象観測所からの展望が良く、目の前に朝日連峰、東には山形市街地や東西の黒森山を望むことができます。
出典:やまがた山
標高 | 994m |
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歩行時間 | 片道:20分~1時間40分 |
登山適期 | 5月~11月 |
グレーディング | 体力度:1/技術的難易度:A |
チェックポイント | 水芭蕉/雪椿/ガクアジサイ/笠杉休憩所/中山間伐展示林/うがい場/白鷹不動尊(虚空蔵尊)/里の名水やまがた百選・亀ノ子/里の名水やまがた百選・五番御神酒 |
白鷹山の登山コース
白鷹山の登山コース①中山コース | 片道:1時間30分 |
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②細野・萩野コース | 片道:1時間40分 |
③表参道コース | 片道:20分 |
④大平・白鷹山高原放牧場コース | 片道:1時間 |
⑤嶽原コース | 片道:50分 |
①の中山コースは、5コースある白鷹山の登山コースのうち比較的長めの登山コースになります。
序盤には水芭蕉の群生地があり、開花時期には見事な景観を楽しむことができます。
②細野・萩野コースの登山口(細野口)は、白鷹山の南西、細野集落にある林道の途中に位置しています。
杉林を抜けて萩野集落からの登山道(萩野口)と合流し、古くからの参拝道を登っていく登山コースです。
③の表参道コースは、石段を登って虚空蔵尊参りを行う、白鷹山登山コースの中で最短のコースになります。
急傾斜である上、古くからの石段は滑りやすいので注意が必要です。
④の大平・白鷹山高原放牧場コースは、杉林や雑木林の中、平坦な登山道と急登が交互に現れる登山コース。
白鷹山高原放牧場からの登山道(白鷹山高原放牧場口)と合流後は緩やかな稜線歩きになり、急傾斜の石段を登ると山頂に到着します。
⑤嶽原コースの登山口(嶽原口)は、参道の赤い鳥居から入ったところにあります。
登り始めてすぐ、昭和天皇御成婚を記念して整備された記念林があり、太く美しい杉並木を楽しむことができます。
季節によって雪椿やガクアジサイなども見ることができる登山コースです。
白鷹山 中山登山口~水芭蕉群生地
白鷹山、中山登山口の駐車場はこちら。
駐車場というよりは駐車スペースという感じでしょうか。
すでにほかの方の車が一台停まっていました。
中山コースはここからスタート。
山頂まで片道約90分の登山コースになります。
中山口の序盤には、水芭蕉が群生しているところが2箇所ほどあります。
水芭蕉の見頃は4月下旬~5月上旬で、ちょうど今がその時期。
見事に咲き誇る水芭蕉の姿を見ることができて、登山序盤からテンションが上がります。
水芭蕉群生地~笠杉休憩所
水芭蕉の群生地を過ぎると、そこからしばらくは杉林の中をひたすら地味に登っていく登山道が続きます。
登山道の脇を小川がさらさらと流れています。
小川のせせらぎを聞きながら、緩い坂道を上っていきます。
大好きな淡いブルーの花、キクザキイチゲ。
登山道の突き当たりにあるのは案内標識と杉の大木。
杉の大木の根元には石のベンチが設置されていて、笠杉休憩所という名称で利用されているようです。
そこらじゅう一帯が日陰になってしまうほど、大きく枝を広げた杉の大木です。
笠杉休憩所~うがい場
笠杉休憩所のすぐそば、登山道の突き当たりにあったのは、ガードレールと整備された舗装道路。
ここで一旦、登山道から舗装道路に出ます。
くねくねと曲がりくねった舗装道路を横断し、再び杉林の中へ。
杉林の中にはところどころ雪が残っている箇所が。
可愛らしいスミレの花(種類は不明)
ちょっとドキドキしますが、杉のゲートをくぐって・・・
中山間伐展示林
また登山道の突き当たりにぶつかりました。
今度は水場のようです。
うがい場
このあたりは足元がぐちゃぐちゃなので気をつけてくださいね。
うがい場~白鷹山山頂
うがい場を過ぎて、さらに舗装道路を横断します。
ほろ苦い春の香りがする、ふきのとう。
キクザキイチゲ
かれこれ、舗装道路を何度横断したことか・・・
ふきのとうが多くなってきました。
まるで天に導かれているかのように思える階段です。
登山道→舗装道路を何回か繰り返し、「ここまで登ってきたんだなー」としみじみ・・・
登山道の半分が雪に覆われている箇所も。
上に登れば登るほど、根雪の量が多くなっていきます。
え!ここが登山口・・・!?
今、ようやくスタートラインに立てたということでしょうか・・・
少しでも油断しているとツルッと滑ってしまうので要注意。
人工物と自然が混ざったこんな光景も意外にいいものですね。
分岐点にぶつかりました。
左に進むと白鷹山山頂、右に進むと気象観測所です。
気象観測所からの絶景は余裕があればチャレンジ!ということで後回し。
まずは白鷹山の山頂を踏まなくては。
山頂までもう少し!・・・なはず!
ですが、いつになく長く感じます・・・
白鷹山山頂
登山道と舗装道路を何度も繰り返し歩いてきたせいか、ようやく山頂に到着できたという印象です。
本当に長い道のりでした。
山頂には白鷹不動尊という立派な御堂があります。
そしてこちらは上杉鷹山公の伝国の辞。
歴史好きな方には興味深い石碑なのでは?
白鷹山の山頂には大きな休憩舎があり、自由に中に入って休むことができます。
休憩舎の裏側に回り込むと、これまた立派なバイオトイレが設置されています。
地元の小学生が遠足でよく登る山だそうなので、しっかりした設備が整えられているのでしょうか。
白鷹山山頂からの展望はこんな感じ。
樹々に囲まれているので、残念ながら360度見渡せるような展望は得られません。
それでも一番景色が良く見える場所を探して昼食にしました。
今日はラ・プロヴァンスのハムチーズ。
ラ・プロヴァンスに行ったら絶対購入するほど大好きなパンです。
白鷹山山頂~気象観測所
白鷹山山頂からピストンで往路を戻ります。
向こうの山に見えるのが気象観測所でしょう。
白鷹山山頂からの景色がそれほど良くなかったので、絶景が見られるという気象観測所に向かってみることにしました。
真っ白な花が遠くからでも目を引くハクモクレン。
今までとは打って変わって、うっそうとした雰囲気の登山道になっています。
ソロ登山でこの雰囲気はちょっと怖いかな~。
そしてまた、毎度おなじみの舗装道路に出て・・・
道なりに少し歩くと、白鷹山の山頂から見えていた気象観測所に到着。
こちらはレーダー雨雪量計です。
レーダー雨雪量計の前には、親切にもこのようなベンチが設けられていて、休憩しながらはるか向こうの景色を眺めることができます。
まだ雪に覆われている山脈が美しい姿を見せていました。
特等席から絶景を独り占め~!
ベンチの下のほうに下りられる道を見つけたので、少し散策してみることにします。
開けた場所まで下りたら、さらに絶景が近くなってとても気持ちが良いです。
下りてきた道を戻らなくても、レーダー雨雪量計の周りを周回できるようになっているので、そのまま道に沿って進むことにしました。
こちらは反対側からの景色。
レーダー雨雪量計を周回し、最終地点にあったのはトイレでした。
ふきのとういっぱいの登山道を下り切り、水芭蕉の群生地までたどり着いた頃、車まであとわずかという距離でぽつぽつと大粒の雨が降りだしました。
慌てて車に乗り込むと、待ってくれていたかのようにバケツをひっくり返したような雨が!!
ギリギリ間に合って良かったです。
帰りはまっすぐ下山するつもりでしたが、気象観測所からの景色が見たくて寄り道した結果、3方向の絶景を見ることができて大満足の登山になりました。
山行記録まとめ
活動時期
2019/05/06(月)11:28~14:29
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