【城山】シダレザクラの古木は必見!長谷堂城跡公園から城山周回コース

山形市内の桜が満開を迎えている今日、しだれ桜の古木を見に長谷堂にある城山へ行ってきました。
今回は、長谷堂城跡公園から城山を周回するコースをご紹介します。

城山とは

かつて城山には、長谷堂城というお城がありました。
長谷堂城は、石田三成側の直江兼次(上杉軍)と徳川家康側の最上義光が激戦を繰り広げた長谷堂合戦(1600年)の際、10倍以上の軍勢をもつ上杉軍の侵攻に持ちこたえた堅城として世に知られるようになりました。
その長谷堂城があった跡地が現在の城山で、別名、長谷堂城跡とも呼ばれています。

城山は標高230mという小さな山ですが、山の随所に堀や曲輪などの防御設備が残っていて、歴史的に見どころの多い山です。

出典:やまがた山

標高 230m
歩行時間 片道:20分
登山適期 4月~9月
グレーディング 体力度:1/技術的難易度:A
チェックポイント 八幡神社/阿弥陀堂/御前清水/曲輪/土塁/切岸/虎口/東屋/城址碑/春日神社/シダレザクラ古木/長谷堂観音/豊受大神宮/ヒガンバナの群生/アズマシャクナゲの大株

城山の登山コース

城山の登山コース

城山周回コース 周回:40分

長谷堂城跡公園から道路をはさんだ向かい側、八幡神社への参道入口が登山口です。
堀や曲輪、土塁などチェックポイントになる箇所には説明パネルが設置されていて、防御設備の役割や山城の構造について学ぶことができます。
登山道は整備が行き届き、急な斜面には階段が設けられているので、小さい子どもからお年を召した方まで気軽に散策できるのが魅力。
山城の遺構のほか、シダレザクラの古木やアズマシャクナゲの大株、ヒガンバナの群生など、四季折々の美しい花々を楽しむことができる山です。

長谷堂城跡公園

城山の登山口には、整備された広い駐車場があります。
路肩のわずかなスペースに停めなければならない山もある中、これは安心でうれしいポイントですよね。

この整備された駐車場は、長谷堂城跡公園の駐車場になります。
濃いピンクのシダレザクラがとってもきれい!

公園内には、長谷堂城の戦いについての説明パネルが設置されています。
城山では数多くの遺構が見られるので、予備知識として頭に入れておくと登山中も興味深く楽しむことができるでしょう。

公園内の東屋でお花見ついでにお昼ごはんを食べたら、城山に向かって出発です。

公園内にはトイレもありますよ。

そしてこちらは、長谷堂城跡公園の全体マップ。
城山についてのパンフレットも置かれています。

案内板の横には、登山者が自由に使うことができるトレッキングポール(スキー用のストック??)が準備されているという親切さ!
さらに、城山を知り尽くした地元のボランティアガイドさんをお願いすることもできるんだとか。

まさに至れり尽くせり!
地元の人々に愛されている山だということがよく分かりますね。

城山登山口~八幡神社

城山の登山口は、長谷堂城跡公園の西側にある八幡神社の鳥居が目印。

鳥居の前で一礼してから登山スタートです!

序盤は石段の参道。
わたしは階段よりも斜面のほうが好き!
どちらか選べるのがうれしいですねー笑

石段を登りきるといきなり分岐があります。
城山周回コースに従って真っすぐ山頂に向かう場合は左へ、八幡神社にちょっと寄り道する場合は右へ。

わたしはちょっと寄り道して八幡神社へお参りに。

保存樹林のモミの木はてっぺんが見えないくらい立派で、必見の価値があります!

城山のプチ稜線歩き

八幡神社を過ぎると、このように一気に視界が開けてきます。
向こうに見えるのは蔵王連峰。

植樹された桜が満開を迎えていました。

この辺りはちょっとした稜線歩きのよう。

里山ならではののどかな空気が流れています。

城山の遺構いろいろ①

さて、ここからは城山の遺構の数々をご紹介しながら山頂まで進んでいきましょう。

先ほど通ってきたプチ稜線は、“土塁”と呼ばれる土手だったようですね。

土塁を過ぎると程なくしてこのような分岐があり、真っ先に目に入ってくるのが“曲輪”という遺構。

長谷堂城を守るため、城山には曲輪が数多く整備されていたようです。

曲輪の中でも長谷堂城で最大級の規模のものがこちら、帯曲輪。
400年以上経った今も原形をとどめているのがすごいですよね。

帯曲輪から山頂へと向かう道(写真右)と、曲輪から春日神社経由で山頂へと向かう道(写真左)。
どちらの道を選んでも山頂まで行くことができます。

帯曲輪までのジグザグと曲がりくねった道は“横矢掛り”といって、敵の侵入を防ぐためのものなんだそう。
いろいろな工夫が至るところに見られ、戦国ロマンを感じることができます。

城山山頂

登り始めて20分もしないうちに、城山の山頂に到着~!
連なった真っ赤な鳥居と、その奥に見える真っ赤な祠が真っ先に目に入ってきます。

桜の木が何本かあって、たまらなく素敵な雰囲気です。

城山の山頂で最も存在感があるのがこちらの東屋。
そして、山形百名山の山頂標識がとても立派なことに驚きます。

山頂広場は城跡という特性上とても広く、しっかり整地されているので、地べたに直接シートを敷いてお弁当開きをするのにも最適。

城山の遺構としてすでにいくつかの防御設備を紹介してきましたが、戦国時代のものでこれほどの城跡が残っているのは珍しいとのこと。
長谷堂城跡は、学術的・文化的にも価値の高い史跡なんですね。

そしてこちらが城山山頂からの眺め。

山頂広場をぐるっと回って山頂からの眺めを一通り楽しんだら、憧れの山頂コーヒーの準備!

できた!
けれど思いのほか風が強くて、せっかくの熱々コーヒーがすぐ冷めてしまいそう・・・

山頂の桜はまもなく満開を迎える様子。
まだ少しつぼみがありますが、これくらいの頃が桜色を一番濃く感じられるのでわたしは好きですね。

城山の遺構いろいろ②

帰りは、山頂の南側から城山の西側を通る“西向口”からスタート。

春の可愛らしい草花たちをたくさん見つけることができました。

今回の城山登山でここが一番の急坂かも・・・?
この崖状の急斜面は“切岸”といって、西から攻めてくる上杉軍を意識した防御設備なんだとか。
確かに、下から駆け上るには時間がかかりそう・・・

切岸を下ってから、二重横堀・観音坂口方面へと歩いていきます。

これが登山用語によく登場するトラバースかー
(トラバース=斜面を横切ること)

杉やコナラなどに囲まれた登山道を二重横堀方面へ進みます。

堀と土塁で二重に防御を堅くしたのが“二重横堀”。

こちらは多分、登山道ではないでしょう・・・
ですが、かすかに踏み跡のような跡があり、登れなくもなさそうな感じ。
上に御堂が見えるので、どうしても登ってみたくなったんですよね。

文字通り、道なき道を突き進んで行きます。
こういうのを登山用語で“藪漕ぎ(やぶこぎ)”というんですよね、おそらく。

御堂到着目的で藪漕ぎしたのに、結局行く手を阻まれて断念・・・
まわり道をして御堂へ向かう正規ルート(=参道)の前にたどり着きました。
よくよく考えてみれば、御堂の裏から入り込むなんて罰当たりもいいところかもしれませんよね笑
ちなみに、こちらの御堂は長谷堂観音でした。

長谷堂観音を背にして北側を見ると、それはそれは立派なシダレザクラが!

これが城山で有名なシダレザクラの古木なんですね!
春日神社の赤い鳥居と一緒に見事な景観を成しています。

陽の光に透けるシダレザクラ・・・
圧巻の光景です!!
城山には桜の時期に登るのが断然おすすめですね。

長谷堂観音

さて、シダレザクラの古木を目で十分味わったら、先ほどの御堂、長谷川観音にちょっと寄り道~

こちらが例の御堂、最上三十三観音札所第12番“長谷堂”です。

長谷堂観音の隣には鐘もありました。

『もののけ姫』に登場する“おっことぬし”!?

長谷堂観音から観音口まで、参道を下ってきました。
しっとりとしたこの空気感、スマホの写真ではいまいち上手く伝えられませんが、とてもいい雰囲気の参道です。

観音口までたどり着いたら、しばらく民家と民家の間を歩いていきます。
庭に咲く花木が美しくて、思わずカメラを向けてしまいました。

長谷堂観音大手門口から再び山に向かいます。

天に向かって真っすぐ伸びた竹たち。
「とくに竹やぶがいい!」
パンダコパンダのパパの声が聞こえてくるようです。

“禁酒”の文字が見えますが・・・??

小さな観音様がいっぱい!
それぞれ姿かたち、表情が違います。

紫色のヒヤシンス。
花言葉は“悲しみ”。

こちらはおそらくですが、昔のトイレ。
ちゃんと便器のようなものもありました。
“トイレ”と言うより“便所”と言ったほうがしっくりくるかもしれませんね。

植樹された桜がキレイなプチ稜線に出てきました。
城山の遺構のひとつ、土塁ですね。

桜やスイセンといった春の王道の花々を愛でながら、スタート地点の長谷堂城跡公園に戻ってきました。

難攻不落の城として名前を馳せた歴史から、最上三十三観音札所まで、見所いっぱいの城山。
小さい小さい山ですが、山形百名山に選定されていることにも納得の素敵な山でした!
お花見の穴場として、内緒にしておきたいスポットですね!

山行記録まとめ

活動時期
2019/04/20(土)11:43~14:34

軌跡・時間・距離

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