山形蔵王の観光名物、樹氷の見頃とライトアップの時期は?どんな服装で見に行く?
木に氷の花が咲いたように見える、神秘的な光景“樹氷”。
雪の怪物にも見える樹氷は、別名“スノーモンスター”とも呼ばれていますよね。
樹氷は山形県・蔵王の観光名物として有名ですが、わたしは山形県民であるにもかかわらず、まだ一度も見たことがありません。
今年こそ!来年こそ!と思いながらも、寒い所へはなかなか足が向かず・・・
でも、やっぱり一度はこの目で樹氷を見てみたい!ということで、樹氷ツアーの予習をしておくことにしました。
せっかく見に行くなら、樹氷の見頃を押さえておきたいですし、ライトアップされた幻想的な樹氷も見てみたいもの。
また、樹氷が見られる冬の蔵王は極寒の地であることに間違いないので、寒さ対策もしっかりしたいものですよね。
そこで今回は、
- 樹氷の見頃とライトアップの時期はいつなのか?
- 樹氷を見に行くときはどんな服装で行けばいいのか?
について調べてみました。
そもそも樹氷とは?スノーモンスターが誕生する仕組み
樹氷とは、0℃以下でも凍ることのない霧状の過冷却水滴が、強い風によってハイマツやトドマツなどの木に付着し、風上側に氷結、成長していく現象。
木の枝に付着した樹氷は、その独特の形から“エビのしっぽ”とも呼ばれるんだそう。
これが巨大化したものが、わたしたちが樹氷としてイメージしている“スノーモンスター”。
ほかには、“雪の坊”なんていうふうにも呼ばれているらしいです。
確かに、今にも歩きだしそうな雰囲気ですもんね。
出典:http://toocotton.jp/
山形では、冬になると決まって、天気予報などの背景画面に樹氷の映像が流れます。
なので、樹氷の光景自体はテレビ画面を通してもう何度も目にしてはいるんですよね。
ですが、樹氷とはそもそもどんなものなのか、樹氷ができる仕組みについてはこれまで一度も深く興味をもったことがありませんでした。
今回、樹氷について調べることになり、一番驚いたのが、樹氷という光景は日本でしか見ることのできない現象だということ。
しかも、樹氷ができるための気象条件が整った場所は少なく、山形県・蔵王のほかには、
- 青森県・八甲田
- 秋田県・森吉山
- 岩手県・八幡平
などに限られるということなんです。
そんな貴重な光景を近場で見ることができるとあらば、ぜひとも足を運んでみたくなりますよね!
樹氷の見頃はいつ?
蔵王の樹氷は、冬に見られる季節限定の観光名物。
季節限定の自然現象なので、花見と同じように樹氷にもしっかり見頃の時期というものがあります。
樹氷は12月後半くらいから徐々に成長していきますが、見頃になるのは1月10日過ぎくらいから。
天気が良く気温が高い日中に表面の氷が崩れ、夜間の吹雪でまた氷がつき・・・というのを繰り返しながら、2月初めくらいまで姿形を変えながら成長していくそうです。
そして、完全に成長した樹氷になるのが2月中旬から3月初め。
とくに、1~2日吹雪が続いた翌日で、晴天になった日には素晴らしい樹氷が見られるとのこと。
空の青と樹氷の白のコントラストが最高なんだそう!
3月中旬を過ぎてしまうと、一度崩れてしまった樹氷はなかなか復活することができなくなるので、見頃のピークは1月中旬から3月初めくらいだと考えておくといいかもしれませんね。
樹氷ライトアップの時期はいつからいつまで?
蔵王の樹氷は、日中、青空の下で見るのも素敵ですが、夜間、ライトアップされた樹氷を見るのも幻想的で憧れますよね!
出典:蔵王ロープウェイ
樹氷ライトアップの時期は、樹氷の見頃とほぼ同時期で、例年、1月中旬から3月初めまで行われています。
2018年の樹氷ライトアップ日程は以下の通り。
- とき:1月20日(土)・21日(日)・27日(土)~3月4日(日)
午後5時~9時(ロープウェイ上り最終:午後7時50分) - 費用:大人2,600円、子ども1,300円(ロープウェイ往復運賃)
ロープウェイでの鑑賞のほか、ナイトクルーザー号で行く「樹氷幻想回廊ツアー」なんていうものもあります。
2018年の樹氷ツアー日程は以下の通り。
- とき:1月20日(土)・21日(日)・27日(土)~3月4日(日)
午後5時~8時(1時間ごとに出発、15分前に集合) - 費用:大人3,800円、子ども3,100円(ロープウェイ往復・雪上車運賃)
- 申し込み:電話で蔵王ロープウェイ山麓駅(023-694-9518)へ
※乗車予定日の7日前から受付
蔵王の樹氷エリアは、“恋人の聖地”にも認定されているようです。
寒いからこそ距離が近くなる・・・デートにぴったりですね。
確かにロマンチックかも!
出典:蔵王ロープウェイ
樹氷エリアの天気は?状況をライブカメラで確認!
蔵王の樹氷を見に行くときに一番気になるのは、やっぱり天気!
天候が良くないと、美しい樹氷を見ることができないのはもちろん、場合によってはロープウェイ運休で、とんぼ返りになってしまうことも・・・
なので、樹氷エリアの天気や状況をしっかり確認しておくことが大事。
樹氷を見に行くときは、蔵王ロープウェイ山麓駅からロープウェイに乗って行くのが基本なので、ロープウェイ乗り場の状況をライブカメラで確認しておくと安心ですね。
⇒蔵王ロープウェイ山麓駅側レストラン横倉からのライブカメラ
それから、樹氷エリアの天気や気温、積雪量についてもこちらで確認しておきましょう。
⇒蔵王温泉スキー場ガイド/樹氷・山頂エリア情報
樹氷を見るときの服装や持ち物は?
蔵王の気温は、標高1450~1650mの樹氷エリアで-10~-15℃。
お釜付近でー20℃以下になります。
風が強く吹く日にはもっと下がるというのですから、本当に極寒です。
樹氷を見に行くときは、これでもか!というほど防寒対策を万全にしておかないと、寒さや冷たさばかりに意識が行ってしまって、美しい樹氷をじっくり鑑賞するどころではないかもしれませんね。
おすすめされている服装としては、やっぱりスキーやボードのときに着るウェア!
登山をする人であれば、冬山登山用のウェアに小物などで防寒対策をするといいようです。
体は歩いていればそれほど寒さを感じないものですが、顔回りや手足などの末端が冷えるのが一番の問題・・・
以下のような服装で防寒対策をバッチリにしたいですね。
- スキーやボードのウェア
- ヒートテックなどの下着(上下)
- 厚手の靴下
- 耳が隠れるニット帽
- イヤーマフ
- 鼻先や頬が隠れるマフラーやバフ
- 防寒防水の手袋
- 防寒防水のスノーブーツ
- 防寒防水のロングスパッツ
- ゴーグルやサングラス
それから、お腹の中からあったまるために・・・
- 温かいお茶や生姜湯を入れた保温ボトル
- おしるこや甘酒、コーンスープを入れたフードポット
・・・etc
個人的に持っていきたい持ち物ですね!
冷え性のわたしとしては、ホッカイロも忘れてはならない必須アイテム。
腰に貼ったり、足先に忍ばせたり、とにかく量を持っていきたいです。
・・・と、ここまで完全防備でも、樹氷を見に行った後は体が芯まで冷えるのは確実なので、
帰りは蔵王温泉でひとっ風呂浴びて温まるのが理想ですね!
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