ここは見ておきたい!羽黒山の観光スポット14選
山形県の観光スポットとして有名な羽黒山。
羽黒山は、月山や湯殿山とともに出羽三山のひとつとして、古くから信仰の対象となってきました。
スピリチュアルなパワースポットとしても知られていますよね。
今回は、羽黒山を訪れる際に必ず見ておきたい観光スポットをまとめてみたいと思います!
羽黒山登山のレポートはこちらをどうぞ。
⇒【羽黒山】花祭りで激混雑の羽黒山、二の坂茶屋にて力餅と力こんにゃく!
表参道杉並木
羽黒山山頂へのスタート地点、随神門から始まる表参道は、全長約1.7kmの杉並木になっています。
石段の両側には、樹齢300年から500年を超える老杉が、右側に284本、左側に301本、総数585本続いていて圧巻の光景。
これらの杉並木は、慶長初期から寛永(1596~1643年)にかけて、第48代宥源・第49代宥俊・第50代天宥の3代にわたる別当が、十数年の歳月をかけて植林したもの。
昭和30年(1955年)8月13日に、国の特別天然記念物に指定されました。
石段
羽黒山のイメージとして強いのは、何と言っても2446段続く石段でしょう。
石段の坂道は、一の坂・二の坂・三の坂と呼ばれていて、中でも二の坂は別名“油こぼし”とも呼ばれるほど急な坂道になっています。
石段の中には、盃やひょうたん、蓮の花などが全部で33個彫られていて、これらをすべて見つけた人は願いが叶えられるという言い伝えがあります。
祓川神橋
随神門をくぐり、羽黒山の石段中、唯一の下り坂“継子坂(ままこざか)”を下りると見えてくるのが赤い神橋。
祓川にかかる橋なので、祓川神橋と呼ばれています。
祓川の清流は月山を源とし、昔は出羽三山に参拝するすべての人々がこの川で身を清めたといいます。
祓川神橋は過去に数回架け替えられていて、現在の橋は昭和53年(1978年)に竣工されたものです。
須賀の滝
羽黒山山頂に向かって祓川の右手に見えるのは、須賀の滝。
この滝は、承応3年(1654年)に第50代天宥別当が遠く月山から約8kmの水路をひいて作ったもので、明治時代までは不動の滝と呼ばれていました。
水音や白いしぶきが清涼感いっぱいで、羽黒山の人気撮影スポットになっています。
天然記念物・爺杉
祓川神橋を渡ると間もなく左手に見えてくるのが、羽黒山一の老杉である爺杉。
周囲10mを超える爺杉は、樹齢千年と言われていて、国の天然記念物に指定されています。昔は婆杉と並んで羽黒山の名物となっていましたが、明治35年(1902年)の台風で婆杉は失われてしまいました。
国宝・羽黒山五重塔
羽黒山と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、羽黒山五重塔ではないでしょうか。
特別天然記念物である杉並木の中にひっそりと立つ羽黒山五重塔は、高さ29.9m、三間五層素木造りの柿葺き。
東北地方で最古の塔として知られています。
創建は平将門(903~940年)と伝えられていて、現在の塔は南北朝時代に再建されたもの。
昭和41年に国宝に指定されました。
二の坂茶屋
表参道一番の難所、二の坂を登ったところにあるお休み処が、二の坂茶屋。
二の坂茶屋は江戸時代に創業されたお店で、杵つきの“力餅”が名物になっています。
昔から、力餅を食べると力がつくと言われていて、力餅を求める参拝客でにぎわいます。
力餅のほかには力こんにゃくも有名。
冷えた飲み物はもちろん、かき氷やところてんなども用意されています。
羽黒山観光の記念となるグッズも置いてあるので、休憩がてら立ち寄ってみては?
ちなみにこちらの二の坂茶屋では、羽黒山の石段の踏破認定証を発行してもらうことができます(無料)。
出典:山形県庁
南谷史跡
表参道の三の坂下から右手の小径を300mほど行ったところにあるのが、南谷史跡。
寛文2年から3年(1662~1663年)にかけて羽黒山中興の祖・天宥別当が山を切り開き、山上から寺院を移築して庭園を造った場所です。
出典:羽黒町観光協会
天宥が建てた壮大な寺院はわずか10年で炎上し、その後再建された寺院に元禄2年(1689年)、出羽三山を訪れた松尾芭蕉が逗留しました。
南谷史跡に現在残っている礎石は、その後再び建てられたもの。
心字池のそばにはあづま屋が建っていて、松尾芭蕉が詠んだ「ありがたや雪をかほらす南谷」の句碑があります。
南谷の神秘的な雰囲気は、松尾芭蕉来山時の面影を偲ばせます。
斎館
三の坂を登ったところにある建物が斎館です。
羽黒山参籠所である斎館は、元禄年間に再建されたもので、参拝客の宿泊所や食事処として利用されています。
ここから庄内平野の雄大な景色を楽しめる、羽黒山の隠れた観光スポットです。
斎館の精進料理は、山の幸を中心としたもので、上品で洗練された味わいが人気。
出典:出羽三山神社
出典:出羽三山神社
年中無休、食事や宿泊はは要予約。
申し込みは、斎館 0235-62-2357
重要文化財・三神合祭殿
羽黒山山頂に建つ三神合祭殿は、月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭した日本随一の大社殿です。
出典:山形県鶴岡市観光連盟
月山と湯殿山は冬期間積雪のため登拝できないことから、羽黒山に三神を祀ったと伝えられています。
三神合祭殿は、神仏習合時代の名残りを留める特異な造りの建物で、高さ28m、厚さ2.1mもの萱葺屋根は東北随一の規模を誇ります。
豪壮な外部や総漆塗の内部など、すべてにおいて迫力があり見ごたえ十分。
平成12年に国の重要文化財に指定されました。
鏡池
古くから羽黒神が姿を現す池として鏡池と呼ばれているのが、三神合祭殿前の御手洗池。
出典:山形県鶴岡市観光連盟
これまで、平安・鎌倉時代から江戸時代中期までの銅鏡が発掘されていて、そのうち190面が出羽三山歴史博物館に収蔵されています。
これらの銅鏡は、国の重要文化財に指定されています。
重要文化財・鐘楼と大鐘
羽黒山山頂にある鐘楼は、切妻造りの萱葺で、山中では羽黒山五重塔に次いで古い建物になります。
建治元年(1275年)の銘がある大鐘は口径1.68mで、中世以前のものとしては東大寺鐘に次ぐ大きさ。
大鐘は昭和48年に、鐘楼は平成12年に国の重要文化財に指定されました。
霊祭殿
出典:山形県の町並みと歴史建築
出羽三山は、先祖の霊魂を祀る山としても信仰を集めていて、祖霊の鎮魂を求め、多くの人々が来山しています。
現在の霊祭殿は昭和58年に再建されたものです。
歴史博物館
羽黒山山頂にある歴史博物館には、出羽三山に関する歴史的な資料が一同に集められています。
出典:羽黒町観光協会
豪壮な入妻風の鉄筋コンクリートの建物は、1~2階が展示場や収蔵庫になっていて、明治の神仏分離の際に棄却された仏像や宝物などが多数展示されています。
鏡池から出土した古鏡をはじめ、松尾芭蕉直筆の追悼句文や、寛政時代の三山絵図など、貴重なコレクションを見ることができます。
ぜひ一度は訪れて、羽黒山の魅力を余すところなく味わってみてくださいね!
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