【雁戸山】天候に恵まれた雁戸山、初めての7時間超え!

今回は、北蔵王を代表する名山のひとつ、雁戸山(がんどさん)に登ってきました。
雁戸山は、北雁戸山&南雁戸山からなる双耳峰。
大好きな稜線歩きができる山として、以前から気になっていたんです。

雁戸山とは

山形県と宮城県の境となっている雁戸山は、北雁戸山と南雁戸山の双耳峰で構成されている山。
これらの双耳峰が作り出すギザギザの山稜から、“のこぎり”の意味の“ガンドウ”の名前がつけられたといいます。

雁戸山山頂の北側は、“蟻の戸渡り”と呼ばれる稜線になっていて、そこからの眺望は抜群だそう。
稜線歩きを楽しめる山として、山形県側からも宮城県側からもたくさんの登山客が訪れる、人気の山となっています。

出典:やまがた山

標高 1484m
日程 日帰り
登山適期 5月中旬~10月中旬
チェックポイント ヤマツツジ/カケスヶ峰/蟻の戸渡り/ウラ杉/有耶無耶関跡

雁戸山の登山コース

雁戸山へは、宮城県側から登る登山コースもありますが、ここでは山形県側から登る登山コースをご紹介します。

雁戸山の登山コース

①山形コース 片道:2時間30分
②関沢コース 片道:3時間20分
③滑川コース 片道:4時間

①の山形コースは、笹谷峠から蔵王連峰の尾根筋をたどる登山コース。
カケスヶ峰の近くから雁戸山山頂までは稜線歩きとなり、見晴らしの良い登山道を時間をかけて歩いていくことができます。
笹谷峠駐車場には車を20台ほど停めることができ、公衆トイレも設置されています。
この駐車場を起点として、雁戸山のほか山形神室岳や仙台神室岳にも向かうことができるので、休日は駐車場が満車になるほどです。

②の関沢コースと③の滑川コースは、登山口までのアクセスや所要時間の面からメジャーな登山コースとは言えないので、①の山形コースを選択するのがおすすめです。

雁戸山登山口~宮城・山形コース分岐

笹谷峠駐車場の向かい側に伸びるコンクリートの道が、雁戸山へ続く登山道です。

天候に恵まれ、この日の気温は30℃近く!
まだ午前9時だというのに、もうすでに暑い、暑い・・・

しばらく行くと、散策路の分岐に到着。
この辺りは散策路が密集しているので、雁戸山への登山道、山形コースをYAMAPのGPSで確認しながら進みます。

右手に曲がると見えてくるのが、山形工業高校の山小屋。

こちらの避難小屋は、一般登山者も利用が可能です。
利用する場合は、キレイに使うように心がけましょうね。

 

蔵王縦走コースにもなっている山形コース。

まだほんの数分しか歩いていないのに、視界が開けているので眺めも良好。
最初からこういう感じだと、モチベーションも上がりますよね。

送電線が見えるこの辺りにはアザミの花が群生していて、登山道にもせり出すように生育しているので、このトゲトゲに手足が触れようものなら「痛いっ!」と思わず声が出てしまうほど。

バラを育てていてトゲには慣れているわたしでも、アザミのトゲトゲには苦戦しました。

 

樹林帯に入ると、そこからは一本道。
木漏れ日が樹々の美しさをより一層際立ててくれます。

日差しが遮られるため、日焼けを気にすることなく帽子が脱げます。
(この帽子嫌いが、後で起こるちょっとしたハプニングの原因に・・・)

笹谷峠はヤマツツジが見られることで知られていますが、ちょうど咲いている姿を見ることができました。
緑に濃いピンクが映えますね!

来た道を振り返ってみると・・・

ここまではこんな感じで歩きやすい登山道でしたが、高度が上がるにつれ、ゴロッとした大きな石が登山道をふさぐように現れるようになってきます。

4日前に雨が降ったことが影響しているのか、このように一部水が溜まっている場所もあり、粘土質の滑りやすい登山道に苦戦する場面も。

これは、ハクサンチドリですよね?

もともと植物が好きなわたしですが、高山植物は見分けが難しいこともあってか姿形と名前がなかなか一致させられず・・・
そこで、山で見つけた高山植物を写真に収め、帰宅後に『高山植物図鑑』の写真と照らし合わせて名前を知ることが下山後の楽しみになりました。

 

複雑な分岐も、このように案内標識が充実しているので安心です。

宮城・山形コース分岐~雁戸山山頂

ここからはいよいよ、待ちに待った稜線歩き!
右手にも左手にも素晴らしい展望が得られる、最高の山歩きです。

ツツジの花越しに見える山々。

ギザギザとした、のこぎりのような山容は、まさに“ガンドウ”と呼ばれるにぴったりの姿。
向こうに見える、残雪がある山々は蔵王連峰です。

稜線に出ると、どうしても遠くの景色ばかりに目が行ってしまいますが、足元に目を落とすと、こんなに可愛らしいイワシモツケの花が。

ベニドウダンツツジ越しに、遠くの山々がはっきり見えます。
やっぱり山登りは天気がいいときに限りますね!

緩やかな稜線歩きを十分に楽しんだところで、目の前に立ちはだかる岸壁・・・

岩をよじ登るときにトレッキングポールが邪魔になり、同行者のKさんに持ってもらいました。
Kさん、本当にありがとうございました!

 

岩稜歩きが続き、蟻の戸渡りを越えると、雁戸山山頂は間もなくです。
でも、この手前のピークはいわゆる偽ピーク、前山
前山を登って下って、さらに登りきったところが雁戸山山頂になります。

1輪だけでも存在感があるコバイケイソウの花。

雁戸山山頂まで、もう一息です!

雁戸山山頂~宮城コース・カケスヶ峰

偽ピークから雁戸山山頂まではそれほど距離もなく、程なくして他の登山客でワイワイとにぎやかな山頂に到着。

雁戸山の三角点を踏んで、登頂の喜びをかみしめます。
トレッキングブーツもぬかるみでだいぶ汚れました。

西側に見えるのは蔵王ダム。
山々に囲まれたダムですね。

山頂でちょっとした昼食休憩をとったら、他の集団登山客よりも早めに出発。
下山時の渋滞を避けるためです。

下山は、登ってきた山形コースではなく、宮城コースをたどることにします。

宮城・山形コース分岐を過ぎて、宮城コースに入ってすぐのところにある、開けた場所がカケスヶ峰
野芝の山頂で、とても見晴らしの良い場所です。

平坦地なので、ここでお弁当開きもいいかもしれませんね。
座ったままでも眺望を楽しむことができるので、実は雁戸山山頂よりもおすすめだったりして。

このカケスヶ峰には、煙突付きのこんな小屋がありました。

カケスヶ峰の三角点を発見したので、こちらもタッチして記念撮影。

美しいブナ林の中を歩く宮城コースは、岩あり谷ありのアップダウンが激しく、足場を選びながら慎重に進まなければならないので緊張の連続です。

・・・と、ここで、バックパックのサイドベルトに挟んでいたはずの帽子がなくなっていることにふと気づきました。
帽子を被っているのがどうも苦手で、日陰になるような場所では脱いでいたんですよね。
被ったり脱いだりと、着脱が忙しかったのもあり、帽子がなくなっていることに全く気づきませんでした・・・
メンバーの方たちが戻って探す提案をしてくれましたが、さすがに山でそれは厳しい話・・・
山にゴミとなるものを落としてしまったことに申し訳なさを感じながらも、帽子を探すことは諦めました。

さて、ここからしばらくは岩、岩、岩の下りが続きます。

手をついて下りなければいけない箇所もいくつかあり、山形コースよりも厳しい印象を受けました。

ひたすら下っていくと、やっと岩場が終わり、樹高15m、幹周りが2.9mもある大きな杉の木(ウラ杉)を発見。

その少し先には、仙住寺跡をはじめとする遺跡群が残されていました。

ここで、本来の下山道から少し外れていることに気づき、来た道をバック。
YAMAPのGPSを頼りに、目立たない分岐を西に進むと、有耶無耶関跡に出ることができました。

道を外した時点で16時近くになっていたので、少し焦りましたが、なんとか正規ルートに合流できて良かったです。

再び登場したアザミのトゲトゲと戦いながら、駐車場近くの送電線の真下に到着。
無事下山できたことと、駐車場に見える自分の車との再会にホッと一安心です。

粘土質の滑りやすい登山道や岩場の道なき道、アザミのトゲトゲに苦戦しながらの7時間でしたが、遠くの山々を見渡せるほど天候に恵まれ、最高の山行となりました。
一緒に山歩きをしてくれた山友のみなさん、ありがとうございました!

山行記録まとめ

活動時期
2018/6/24(月) 8:56~16:00

軌跡・時間・距離

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